アルツハイマー病を研究する富田教授は、これまでは神経細胞の調子を整える薬だったが今回のドナネマブとレカネマブはアミロイドβを直接取り除くと話した。タウの薬の開発でも、認知機能の低下が26%抑えられたと報告されている。富田教授は、年をとると老廃物を分解する速度が遅くなって溜まってくると想定されていると話した。アルツハイマー病は10~20年かけて老廃物が蓄積して発症する病気で、新薬の効果が認められているのは軽度の認知症と軽度認知障害の人に限られている。東京都健康長寿医療センターの井原さんによると、症状がすでに進行していた、通院の負担が大きいといった理由で、新薬の治療を希望した患者のうち受けられたのは2割で、患者によって効果にばらつきもあったという。富田教授は、アミロイドβやタウを除くだけでは完全に病気の進行を止めることはできないと考えられていると話した。
