午後2時前、両陛下が訪問されたのは石川・輪島市の避難所。ここでは今も64世帯105人が避難生活を続けている。陛下は膝をつき「避難の後はいかがですか」「お体を大事になさってください」などと声を掛けられていた。きょう午前、特別機で羽田空港を出発された両陛下。被災地の負担にならないようにと食事を持参し能登空港で昼食。午後にはヘリコプターで輪島市の航空自衛隊基地に到着。火災で甚大な被害が出た「輪島朝市」を訪れると焼け跡に向かい黙礼された。実はこの場所は陛下にとって思い出の場所でもある。49年近く前、学習院高等科1年生だった陛下が地理研究会・研修旅行で訪問。今年元日の地震では大規模火災で約5万平方メートルが焼失。多くの犠牲者が出た。輪島市長からこうした被災状況について説明を受けた両陛下。きょう青空の下、被災者たちの笑顔があった。また、両陛下は夜通し消火活動にあたった消防団員らを労われた。両陛下は輪島市の避難所を訪れた後、再びヘリコプターに乗って珠洲市に移動。津波被害を視察する他、避難所も訪問される予定。復旧の妨げにならないようにとの意向から夜には帰京されるという。