政府は東京−大阪間を念頭に、無人で荷物を運ぶ道路の実現を目指して具体的な検討を進める。無人のカートなどで荷物を運ぶ「自動物流道路」の構想は、日本でも高速道路の中央分離帯や地下の空間などを活用して、10年後をめどに実現することが検討されている。国の有識者会議では、東京−大阪間のルートを念頭に検討する案が示された。工事費用は現在の技術を前提にすると、10キロあたりで地上の場合は250億円余り、地下の場合は70億円~800億円かかるという試算も示された。政府は自動物流道路によって輸送力不足の解消につなげたい考えで今後、具体的な検討を進め、夏ごろまでに基本的な計画を取りまとめることにしている。