厚生労働省の中央最低賃金審議会は企業や店舗などが従業員に支払うべき「最低賃金の引き上げ額」についてきょうから議論を開始した。現在の最低賃金の全国平均は時給1004円で、去年初めて1000円超になった。最高額の東京都と最低額の岩手県では220円の差がある。人手不足の中、地域間の格差の是正が課題である。物価の上昇や光熱費の高騰が続く中で最低賃金の引き上げに慎重な姿勢を見せている経営側と大幅な引き上げを続けたい労働側で厳しい議論になるとみられている。引き上げ額の目安は来月末に決定する見通しである。
© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.