あすの長崎原爆の日に行われる平和祈念式典について長崎市は「式典を平穏かつ厳粛な雰囲気の下、円滑に行うため」としてイスラム組織ハマスと戦闘を続けるイスラエルの駐日大使を招待していない。これを巡ってG7主要7か国のうち日本を除く米国や英国など6か国とEU(ヨーロッパ連合)の東京に駐在する大使らが連名で懸念を示したうえでイスラエルの招待を求める書簡を長崎市の鈴木市長に送った。こうした中、鈴木市長はきょう午前、報道陣の取材に応じイスラエルを招待しないとした市の立場を改めて説明したうえで理解を求めることにしている。イスラエルが招待されなかったことを受けて米国や英国などG7のうちの5か国の駐日大使が式典への参加を見合わせることが明らかになっている。一方、式典で鈴木市長が読み上げる平和宣言では、中東情勢などに触れて、被爆地長崎として強い危機感を示すことにしている。