東京の銭湯は、客数の減少や経営者の高齢化などを理由に年々減少。深大湯も廃業の危機があったという。24年前、道路の拡張工事で廃業も考えたが、常連客から小さくなってもいいからお風呂屋さん続けてほしいという声があり、先代が思い悩む中2代目が存続を決断。2002年に銭湯をビル型にリニューアル。展望露天風呂を作り、サウナや風呂の増設で飽きさせない工夫もした。今では遠方から車でくるお客さんも増えたという。先代から受け継いだことは掃除面。口癖は「熱いお湯は汚れが落ちるから掃除は夜のうちにやる」。午後11時に閉店し、家族で分担して深夜から掃除が始める。初代の教えを守り手作業で掃除。掃除後には、広いお風呂で汗を流す。こんな銭湯にしていきたい気持ちについて、二男は「若い人に興味を持ってもらえる銭湯」、長男は「深大湯でお客さん同士が仲良くなる銭湯を残していきたい」などと話した。