約4年半ぶりとなる日中韓首脳会談がきょう開かれる。それに先立ち岸田総理大臣はきのう、中国と韓国の首脳とそれぞれ会談した。中国の李強首相との階段で岸田総理は日中が双方の共通の利益に向けて協力する戦略的互恵関係を推進して行くことを確認した。一方、会談で岸田総理は東京電力・福島第一原発の処理水の海洋放出を受け、中国が行っている日本産水産物の輸入停止措置を即時撤廃するよう求め、両首脳は事務レベルでの協議を加速させることで一致した。また、岸田総理は韓国のユン・ソンニョル大統領とも会談し、日韓の国交正常化から60周年となる来年に向け様々な分野での連携を一層緊密化していくことを確認した。きょう午前には約4年半ぶりとなる日中韓首脳会談が開催され、会談後には共同宣言が発表される見通し。台湾や北朝鮮の情勢などをめぐり3か国がどこまで歩調を合わせられるかが焦点となっており、次回の日中韓首脳会談でホスト国を担う日本政府としては、中国・韓国との対話を続けこの3か国の枠組みを再び活性化させたい考え。