石破総理大臣は訪問先のラオスで中国・李強首相と初めての首脳会談を行い、あらゆるレベルで意思疎通を重ねていくことを確認した。東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出を巡り両国が日本産水産物の輸入を再開することで合意したことを評価し、石破総理大臣は再開の早期実現を求めた。環境や省エネなどの分野で協力を推進することを提案し、両首脳は日中ハイレベル経済対話なども通じ、両国の協力を拡大させていくことで一致。石破総理大臣は東シナ海の情勢や日本周辺で活発化している中国軍の活動に深刻な懸念を伝え、8月の中国軍機による領空侵犯について十分な説明を行うよう求めた。日本人学校に通う男子児童が登校中に襲われて死亡した事件について一刻も早く事実を解明して説明し、日本人の安心安全を確保するよう強く求めた。さらに中国で拘束されている日本人の早期解放を求めた。台湾については台湾海峡の平和と安定が日本を含む国際社会にとって極めて重要だと強調した。