東京電力福島第一原発事故の発生から15年。今回は廃炉の現在地と課題を考える。廃炉作業にあたる福島第一原発。敷地を埋め尽くしていた処理水などをためるタンクは処理水の海洋放出で空きが出始め12基が解体され更地になった。水素爆発を起こした1号機は上部がカバーで覆われた。建屋まわりの作業進む一方、建屋内の核燃料デブリの取り出しは困難が予想される。
事故では3基がメルトダウンし、推定880トンの核燃料デブリは福島第一の最大のリスクになっている。政府・東電は2051年までに廃炉を完了させる目標を掲げている。その第一歩として東電は2号機の格納容器から2回試験取り出しを行い、研究機関が分析している。デブリの成分や硬さなどの一端が明らかになり、さらに情報を集めることで今後の大規模取り出しへ器具の開発や保管方法検討が可能になり一歩は踏み出せている。ただ、あくまで試験的で全体の推定はできず、今後も試験取り出しを重ねる必要がある。
東電の計画では、建屋最上階の格納容器上部から高圧の水で核燃料デブリを削り落とし、側面の貫通孔から吸い込んで回収する。装置の開発は容易ではなく、周辺の放射線量も高く徹底した除染が必要になる。さらに、外部にも取り出し装置を支える台を設置する必要があり、その場合は建屋横の廃棄物処理施設を解体しなければならないが準備作業に10年以上かかる。これだけ遅れるとわかっても政府・東電は廃炉完了目標を変えようとしていないが、2051年までの廃炉完了は極めて困難。非現実的な目標は不信につながるおそれもある。政府・東電・専門家・地元が情報共有を進め、工程見直しへ議論の場をつくり検討を始めることが必要になっている。
事故では3基がメルトダウンし、推定880トンの核燃料デブリは福島第一の最大のリスクになっている。政府・東電は2051年までに廃炉を完了させる目標を掲げている。その第一歩として東電は2号機の格納容器から2回試験取り出しを行い、研究機関が分析している。デブリの成分や硬さなどの一端が明らかになり、さらに情報を集めることで今後の大規模取り出しへ器具の開発や保管方法検討が可能になり一歩は踏み出せている。ただ、あくまで試験的で全体の推定はできず、今後も試験取り出しを重ねる必要がある。
東電の計画では、建屋最上階の格納容器上部から高圧の水で核燃料デブリを削り落とし、側面の貫通孔から吸い込んで回収する。装置の開発は容易ではなく、周辺の放射線量も高く徹底した除染が必要になる。さらに、外部にも取り出し装置を支える台を設置する必要があり、その場合は建屋横の廃棄物処理施設を解体しなければならないが準備作業に10年以上かかる。これだけ遅れるとわかっても政府・東電は廃炉完了目標を変えようとしていないが、2051年までの廃炉完了は極めて困難。非現実的な目標は不信につながるおそれもある。政府・東電・専門家・地元が情報共有を進め、工程見直しへ議論の場をつくり検討を始めることが必要になっている。
