日本に住む中国人の少年が病院で渡されたアンケートには驚きの内容が記されていた。先月中旬サッカーをしていて、けがをした14歳の中国人の少年が親族と一緒に東京都内の整形外科に駆け込んだ。すると診察の前にアンケートへの記入を求められた。日本語が読める少年に対し質問は日本語で8つ。どの質問も患者に対するものとしては違和感のある内容だった。更に薬の転売を疑うような質問もあった。これを見た中国人の少年はけがの治療後、差別だと病院側に訴えた。少年の代理人弁護士・戸舘圭之さんはアンケートを問題視し医師法に違反する可能性もあるなどとして病院の理事長や厚生労働大臣に抗議文を送った。「イット!」の取材に医院側は日本語が話せない全ての外国人に同じ内容のアンケートを行っていて言葉がわからない診察はとても危険で中国人を差別しているわけではないと説明した。外国人への診療が敬遠される状況は、なぜ起きるのか。東京駅の近くで多くの外国人を診療する東京ステーションインターナショナルクリニック・田陽院長は「一番は言語の問題。文化的な背景が違うので日本人と同じ感覚で対応するとミスが生じる」と話す。