東ティモール・ディリから中継で伝えた。今後、観光を振興していく上でインフラの整備が最大のネックとなる。東ティモールはインドネシアから独立する過程でインフラが破壊された。日本やオーストラリア、国際機関などの支援を受けながら整備を進めてきたが、未舗装や一部が損傷している道路がある。国の玄関となる国際空港はターミナルの老朽化が進んでいて、JICAなどの支援を受けて改修が計画されている。インターネットの速度が世界で最も低い国の一つで、デジタルインフラの整備も必要。東ティモールの観光局トップは観光業発展のためにはインフラなどとバランスを取りながら取り組みを進めていくことが重要と強調している。東ティモールでは近年、大規模な暴動や混乱は起きておらず比較的安定しているとされている。一方、9月には首都ディリで議員の特権などを批判する学生の抗議デモが起き、複数のけが人が出た。政治エリートへの不満が爆発した背景には貧困や若者の高い失業率、教育や保険などへの厳しい状況があるとみられている。詐欺組織の浸透への懸念もある。国連薬物犯罪事務所は東ティモールの飛び地オエクシで国際的な犯罪グループが詐欺活動している兆候が確認されているとしている。今年8月には捜査当局がホテルを捜索し、複数の外国人を拘束した。(AP通信など)。活動の拡大を防ぐための対策が問われている。東ティモール政府はASEAN加盟を機に高まる経済発展や国づくりへの期待に応えるとともに、雇用創出や治安対策、教育、保険水準の向上など国内の課題に向き合っていくことが求められている。
