備蓄米追加放出が表明された。スーパーでのコメの平均価格(農水省)は最新で前週比37円安と、僅かではあるが下落傾向。小泉進次郎農水大臣は「期待するような下げになってない。新たに計20万トンを売り渡す」と表明した。前回の随意契約の備蓄米よりもさらに安い5kg1700円を想定している。宮城大学・大泉名誉教授は「価格下落を確実にするための放出。これで価格が下る基調に入ってくる」と話した。政府備蓄米は不作など供給不足に備え常に5年分を保存しているが、今回、コメの高騰を受けて2024年産と古米は競争入札で放出。古古米、古古古米については随意契約で出た。さらに一番古い古古古古米まで放出。備蓄米は最終的に10万トンしか残らない形になる。小泉大臣は「東日本大震災で4万トン、熊本地震で90トンなので十分対応できる水準」としているが大泉名誉教授は「不作時や災害時に影響が出る可能性がある。緊急輸入なども視野に入れる必要がある」と指摘している。