千葉県君津市にあるJR久留里駅にやってきた片渕さん。1912年に開業した久留里線。去年12月にJR東日本は久留里駅-上総亀山駅までを廃線し、新たな交通手段への転換について君津市と協議していくことを発表。久留里-上総亀山間の1日あたりの利用者数は1987年に800人以上だったが、2023年には60人ほどまでに減少。そこには少子高齢化による過疎化の問題があった。利用者たちは「廃線になると困る」と話すが、「こういう状況だからね」という人も。この区間における2023年度の収支は2億3,500万円の赤字。100円を稼ぐためにかかるコストは1万3,580円となっていた。久留里駅から20分弱で上総亀山駅に到着。廃線で乗れなくなるため記念乗車をする鉄道ファンが待ち構えていた。現在、久留里-上総亀山間の1日の運行本数は上り・下りともに10本に満たない状況。また、この地域の路線バスは廃止されており、住民は自家用車や低料金の乗合タクシーなどを利用している。JR東日本はおととしから地域住民と新しい交通手段の協議を重ねてきた。廃線時期は未定とのこと。