埼玉県ふじみ野市にある和食ダイニング絆。客から愛される外国人店主がいる。来日約20年、スリランカ出身のラビンダさん43歳。妻のディヌーシャさんと切り盛りしている。ラビさんの振る舞う料理はお客さんを魅了してやまない本格派の日本の居酒屋の味。飾り包丁もお手の物。そんなラビさんこだわりの国産牛もつを使用した塩もつ鍋を試食。おいしさの秘訣は手間を惜しまないこと。豚肉と鶏肉、野菜を8時間かけじっくり煮込み。一晩かけて冷やし出来上がるのがコラーゲンスープ。日本人の舌を唸らせる絶品料理の数々。しかし、ラビさんは母国スリランカのスパイス文化で育ったため日本の料理はすべてが甘く味の違いが分からなかったという。そんなラビさんがなぜ日本で料理人になったのか。20年前妻ディヌーシャさんの留学についてくる形で来日したラビさん。そこでお刺し身の盛り合わせを目にしたことが運命を変えたという。和食の盛り付けに感動し、自分も学びたいと思ったラビさんは日本料理店で修行を開始することに。異国での辛い下積みの中でもいつも前向きに学び続けたラビさん。10年後独立を勧められるまでに腕前を上げた。そして2013年日本とスリランカの架け橋になりたいとの思いから命名した絆をオープンした。妻のディヌーシャさんは大胆な作戦に打って出たという。それは「まずかったらお代はいらない」といったもの。思い切った呼び込みが功を奏し。口コミが広がり人気店になった。コロナ禍で営業できなかったときに始めたキッチンカーは今も大盛況。一緒に呼び込みをしている女性はラビさんの店の常連客。日本人に愛されるラビさん。そんなラビさんも日本が大好き。2人の子供はトモミさんとユウキくんと名付けた。これからもラビさんは日本で料理の腕を磨きたいと話している。