パリ五輪まで今日で半年。新型コロナの影響で無観客で行われた東京大会だが、次のパリ大会は本来のスポーツの形を取り戻す大会だと期待されている。パリ大会の代表に内定した須崎優衣選手は東京大会で金メダルを獲得し、試合ができたこともうれしかったが、同時に素晴らしい舞台で金メダルを獲得する瞬間を直接見ていただきたいと思ったと語る。カヌーの羽根田卓也はスポーツの熱量を観客に届けられなかったと感じ、悩んだ末現役続行を決意。応援してくれる人のために戦い抜くと決めているという。一方、競泳は東京大会の後苦戦を強いられている。平井監督は東京オリンピック前後から思うような強化ができない時期があったと語る。海外での練習・大会への参加機会が減少し選手が経験不足になり、不振の要因のひとつと考えられているという。東京大会が残したものを将来に向けた取り組みに活かしている競技もある。フェンシングで海外チームの事前合宿を誘致した沼津では、大会後も市内の小学校で頻繁に体験授業を開くなど競技の裾野を広げる活動が行われている。市内には拠点設備も整備され、金メダリストの輩出を目指している。