体の臭いの元・皮膚ガスをマーケティング。皮膚ガス研究の第一人者・東海大学・関根嘉香教授に聞く。800種類以上ある皮膚ガスの研究を世界的にリードしている。食べすぎで出る体臭は皮脂が酸化して出て来た「ブタナール」という物質が原因。対策としてはアーモンド、マグロなどビタミンBが多い食べ物を食べるといい。食べ物と皮膚ガスには大きな関係があり、ニンニクを食べると体の表面からニンニク臭が出る。他にはカレー臭もある。ニンニク臭もカレー臭も食後約30分で血液経由で皮膚外に出てくる。ニンニク臭を抑えるには牛乳を飲むとよい。しかしカレーには逆効果。秋は夏の疲れが出てストレスで出る体臭がある。これは疲労臭・アンモニアだという。秋は夏の疲れが出てアンモニアが出やすい。これは肉や魚のようなタンパク質を食べると出てくるので偏った食事は良くない。メンタルストレスも影響するのでリラックスすることが大事。最近では研究が進み、測定機に手を数秒間当てるだけでストレスがあるかないか蓄積状態がわかるようになってきた。この装置は現在実証実験中。15分でストレスチェックができるストレスファインダーはすでに認証済み。アンモニアと反応すると色が出る。疲労臭は体を洗ってもなかなか取れない。血液の中からアンモニアが発生してくるので表面を洗っても落ちないとのこと。疲労臭に効果的な香水もあるが合わないものもある。シトラス系は最初は良いが時間が経つと余計に疲労臭がたまって逆効果となる。フローラル系が疲労臭には良いとされる。ビフィズス菌入りのヨーグルトなど腸内環境を整えることで疲労臭を減らす効果がある。 2ノネナールの加齢臭にはシトラス系の香りが合う。しかしお香のようなウッディパウダリー系の香りは合わない。森林の香り、アルファピネンは森林浴などをすると体の中に入って来てこれがまた皮膚の表面から出てくる。森の香りを浴びると皮膚ガスが良い香りになる。