松本さんの予想レンジは32500～32800円できょうの東京市場について松本さんは「日本のマーケットは夜間取引で重所は織り込んでいたと思う。きのう岸田総理が新しい経済対策を発表されたが、特に新しい内容はなかったかなと思う。」などと述べた。ポイントは「新高値を買う海外投資家の特徴」。海外投資家の日本株売買は4-6月に大幅な買い越しをしたあと足元では一進一退の状況。松本さんは「海外投資家の強い買いが7月以降一服しているのは株価が上昇したことで割安感の修正が進んだためだと思う。TOPIXの12ヶ月先PERを見ると過去10年の平均14倍。金融業績が株価材料に新しい材料がないなか、これから日本株を買い始める投資家はあまり日本のことをよく知らない方々が出てくる。正確に言うと日本株が人気化しているときには関心を持って調べるがそうでないときは調べることがない投資家と言える。日本企業や経済が実際に変化しているスピードと海外投資家が期待するスピードにギャップが発生するところに注意。例えば最近海外投資家が関心を持っているが、日本企業が株主還元に積極的になっていて株価に対する意識が高まっているという意見があるが、これは事実だが、こういった変化が投資上のPBR改革をきっかけに突然始まったわけではなく、着実にすすんできたもの。一方で日本をよく知らない投資家からするとTOPIXが半年で2割上がるような劇的な変化が日本に起きていると考えてしまうことがある。例えば2020～2022年度の株主還元で急激に増加しているが、これが新型コロナで先行きの見通しが不透明ななかでそこからの反動増の影響も大きいので。こういったペースで株主還元が続いていくわけではない。今後TOPIXが14倍くらいで推移しているあいだは大丈夫だがPERが15倍、2500ポイントくらいを超えてくるとふわっとした期待が織り込まれている可能性があるので注意が必要。」などと述べた。