「寝癖が出来るのは髪の毛にズラーっと並んでいる分子のペアがずれるから」について、山野美容芸術短期大学の富田教授が解説。髪の毛には数種類のタンパク質の分子が複雑に並んでいる。乾いた状態ではタンパク質の分子がペアになってくっついている。一方、濡れた状態ではタンパク質の分子のペアの間に水分が入り込んで切り離されている。そのため、濡れていると髪の毛は柔らかくなり形を自由に変えられるようになる。髪の毛が濡れたまま寝てしまうと、乾いているときにペアになっていた分子が水分で離れて自由に動けるため、髪の毛の形に合わせて配列が変わる。分子のペアの配列がずれたままでくっつくため、髪の毛がはねたりうねったりしてしまい、それが寝癖となって現れるという。髪の毛をしっかり乾かした後に寝ても、寝汗の水分で寝癖が出来ることがある。