高速道路での逆走の発生件数は、2023年で224件起きている。その内、事故につながったのが39件で、さらにその内65歳以上が24件、65歳未満が15件とシニア世代だけではないというのが見えてくる部分でもある。NEXCO中日本の林によると「逆走の原因は約5割が『道間違え』」だという。例えば「高速道路の出口を入口と間違える」「SAの入口を出口と間違える」という気づかぬ内に間違えるケースや、一方で「逆方向の道に入ってしまい逆走」「降りたい出口を通過してしまいUターン」などがある。先日15日、栃木県の東北自動車道で、逆走した軽ワゴン車と、乗用車が正面衝突し、双方の運転手2人が死亡した。この事故現場の近くを捉えていた映像を紹介。事故の直前、事故現場の近くを走行していた車のドライブレコーダー映像で、前を走る車が車線変更したこのあとを注目すると、これでよく避けられたなという気がするし、左車線に車がいるとまた別の事故になっているので、奇跡的に左車線にハンドルを切れたが、通過するまでが1秒。向こうは全くブレーキ踏んでおらず、むしろ加速して近づいてきている感がある。乗用車が90キロ出ていて、対向車も90キロ出ていたと考えると、50m離れていたとしても1秒で衝突してしまう。NEXCO中日本、東日本などでも「この先逆走車あり、注意」という掲示を出すことがある。これを見たときにどうすれば良いのか。まず、ゆっくり走るのは基本中の基本だが、前の車との車間距離をいつも以上にとる事は有効、また左車線をなるべく走行する。これは追い越し車線に逆走車が来ることが多いため。今はカーナビなどでも逆走車があると検知するようなものもある。