最高裁が違憲とした旧優生保護法を巡り、政府は今後の裁判では20年を過ぎると賠償を求められない除斥期間の適用を主張しない方向で調整していることがわかった。岸田総理は午後、原告らと面会し直接おわびの言葉を伝える。面会は障害などを理由に不妊手術を強制された当事者ら100人以上が参加する。岸田総理は「何時間かかっても構わない」と話すなど聞く姿勢に徹する。背景には環境省で水俣病患者らとの面会の際職員が途中でマイクを切り問題になった苦い経験がある。今後の補償については与野党が協議し秋の臨時国会にも新たな法案を提出する見通し。