世界的なオレンジ不足でオレンジジュースの販売休止が相次いでいるが、その中で国産みかんが注目を浴びている。「ポンジュース」で知られるえひめ飲料も4月1日に800mlの価格を410円から560円に値上げしている。オレンジ果汁の量を減らしみかんを増やす対応を取っている。背景にはオレンジ産地として知られるブラジル・アメリカの天候不良があり、円安も打撃となってしまっているという。大手各社もオレンジ製品の販売中止を進めている。一方で生搾りのオレンジを楽しめるジュースメーカーは農家との契約を行っていることで円安による買い負けは起きていないという。また、セブン-イレブンではオレンジジュースに新たに国産みかんを加える様子が見られるが、国内のみかん農家に話を伺うとオレンジの需要と違いみかんの需要はまだ伸びていないという。みかんなど柑橘類は植えてから3年ほど時間がかかるだけでなく、44歳でも若手とみなされるなど高齢化・人手不足も課題となっている。