大人と子どもでは体感温度に違いがある。去年5月、都内ビル屋上、31.4度、170センチの大人は150センチの場所、120センチの子どもは80センチの場所に、それぞれ熱中症指数計を設置。大人は31.1度、子どもは38.2度を観測。指数による温度差は7.1度。柴田小児科・柴田雄介医師は「子どもは体温調節機能が十分に発達していないため、体内にこもった熱を効率的に外に逃がすことが出来ない。自覚症状を訴えられず、気づいた時には悪化しているケースもある。周囲のケア、対策が重要」とコメント。ベビーカーにハンディーファンを装着する場合、高い位置から涼しい風を送り、地面からの照り返しなど熱を上から冷ますと効果的。低い位置だと熱風のおそれもある。2021年晴天時、屋外での実験によると、赤い帽子は熱を吸収、白い帽子は熱を反射。青、紺も赤同様の結果。白、黄色、ピンクは熱中症リスク低め。子どもの熱中症を予防するには、35度超は外出を控える、こまめな水分補給(塩分は味噌汁などで食事で)、昼寝を含む十分な睡眠、汗をかいたらシャワーでさっぱりするといったことが重要だという。