競泳・松下知之。栃木県宇都宮市出身。小学生時代から全国に名を知られ将来を期待されてきた。去年9月の世界ジュニア選手権では大会新で金メダル。競泳日本、次世代のエース候補。目標のスイマーは同じ栃木県出身の萩野公介。今年1月2日、松下は進学先の東洋大学のプールにいた。東洋大学水泳部監督・平井伯昌が松下選手をスカウト。松下選手は「先制の熱意・熱量にすごく僕も惹かれた」、平井監督は「元々持ってる心肺機能の強さはすごい。集中した時の力の出し方がトップクラス」などと話した。入学式を経て東洋大学水泳部の正式メンバーとなった。松下選手の専門は個人メドレー。平井監督は松下選手と大学1年当時の萩野選手の能力をグラフで示した。松下選手が大切にしている習慣は練習や試合の後に書く水泳ノート。きっかけは去年4月の大会での予選敗退。ノートには”負けたあの場所で笑うために”。そうして迎えた今年3月のパリ五輪代表選考会。去年の悔しさを晴らし負けたあの場所で笑うことができた。松下選手は2024年はパリでメダルなどと今後の目標を記した。夢の舞台まであと2カ月。