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「桃源郷」 のテレビ露出情報

設立から40年、NSCは今も新しいスターを世に送り出している。約1000人が入学する笑いの学校で、その覚悟を試す言葉が講師からは投げかけられる。人種や経歴、年齢など様々な生徒らを、30人ほどの講師が指導する。そのひとりである構成作家の大工富明さんは30年以上指導にあたってきた。彼が「面白い才能だ」と感じたのがゆりやんレトリィバァ。「面白いわけではないが面白くないとも言えない『わからない』の領域がある」「オリジナリティのあるわからなさを“面白い”の方に入れてもいいのではないかと思うようになってきた」と、笑いの見極め方が年々変わってきたと大工さんは語った。
NSC講師陣で最も恐れられてきたのが漫才作家の本多正識。ネタを見ても全く笑わないがこれは「自分の発想にない面白い事をされると悔しくて腹が立ってくる」「面白くないとこの子達をどう変えてやるべきか真剣に考えてしまう」との事。本多は作家としてオール阪神・巨人と関わる中で笑いを学んだ。彼が意外な才能を感じた生徒は「南海キャンディーズ」の山里亮太。「向いてないからしんどい」と本多が唯一言った相手だという。しかし山里は現状を分析して「まだ市場にない形」をしずちゃんと作りあげるなど、策士の才能を遺憾なく発揮していた。本多さんは「本当に好きなことをしろ」「最後の決断は必ず己でくだせ」と生徒らに伝え続けている。
この春にNSCを卒業したのは700人ほど。NSC大阪44期生の主席卒業である「宛先プレーン」は、初めてプロの先輩らと同じ舞台に立った。新たな笑いを追い求める者たちは、今日も全国各地で火花をちらしている。

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