北海道札幌近郊の温泉街が温泉以外の魅力を高めて札幌からの日帰り利用を増やそうとしている。朝から森の中でできる行列。目的は夏季100日限定森乃百日氷。定山渓温泉は温泉旅館やホテル22軒が立ち並ぶ。かつては企業の保養所が多く社員旅行や家族旅行の定番だった。新型コロナで落ち込んだ宿泊客数は以前の水準までは回復していない。インバウンド客はより知名度の高い登別温泉や洞爺湖温泉に泊まる。定山渓観光協会・橘真哉マネージャーは「温泉地=高年齢層とあるがこれからは若い人で地域を育てて愛されていくエリアを目指さなければならない」とする。取り組んだのは温泉+α。森を活かした飲食店のもその一つ。こだわりの氷とフルーツと手作りソース。100日限定のかき氷は連日完売。道産食材を組み合わせた新感覚の燻製。道産小麦と牛乳を使ったスイーツなどの店がにぎわいを演出している。一方、温泉宿の中では温泉+サウナ。定山渓温泉ではここ数年で22軒あるホテルのうち16軒でサウナ新設、リニューアルした。日帰り客を含めたは倍広い層を狙う。定山渓万世閣ほてるミリオーネ・柴田明人副支配人は「若い世代に楽しんでもらってたくさん発信してほしいという狙い」とする。定山渓温泉は支笏洞爺国立公園の中にあるので、その自然を生かして温泉+アウトドア。人気の渓谷SUPツアーなど老舗のホテルが本格的なアウトドア拠点を作り展開している。野あそびベース・フリルフスリフ・木村駿太さんは「都市の中でこれだけ自然が残っている。自然をつかったアクティビティができるのはあまりない」とコメント。温泉に泊まる前後に遊んでもらうだけでなく日帰りで定山渓に足を運んでもらうきっかけを温泉街全体で造り出している。定山渓観光協会・橘真哉マネージャーは「本来定山渓が目指す姿は道内、地域の方に愛される温泉地に」とコメント。
住所: 北海道札幌市