出馬表明した小泉進次郎氏が本格始動。深堀りポイント(1)「『聖域なき改革』『ライドシェア』、会見で見えた”純一郎節”と菅前総理の影」、(2)「『政治とカネ』『選択的夫婦別姓』、”ポスト岸田”がみすえる総裁選のその先」。先週金曜日に総裁選への出馬表明を行った小泉氏は「自民党が真に変わるには改革を唱えるリーダーではなく改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶこと」と述べ、「できるだけ早期に衆議院を解散し、改革プランについて国民に信を問いたい」と述べた。また、会見では父・純一郎氏を彷彿とさせる「聖域なき規制改革」という発言をしている。総理になって最初に着手することとして政治改革を挙げ「政治資金の透明化・自民党改革・国会改革を三位一体で進める」とした。進次郎氏の背後には菅前総理の影も見え隠れする。ライドシェアの全面解禁は菅前総理の肝入り政策とも言われていた。また、関係者によると進次郎氏の政策づくりには菅前総理が総理時代に重用した官僚が関与しているという。菅氏は進次郎氏の党内基盤の弱さを懸念しており、中堅や若手議員への他陣営からの切り崩しを警戒しており、自ら票固めを行っているという。そんな菅氏はきのうの街頭演説で初めて小泉氏への支持を明確にした。後藤さんは「お父さん・純一郎さんの出馬会見と非常に似通っていた。小泉さんは最初に結論を出してそこへ追い込んでいく。今回の進次郎さんの選挙発言は、総裁選と総選挙を一体化させるという発言。総裁選の出口は総理大臣になることではなくて衆議院選挙をやることが出口になってしまっている。多くの国会議員心理から言うと、総裁選なんてどうでもいい、その後の選挙でどう勝つかということに移ってしまっている。これは小泉純一郎さんがやった郵政改革に極めて似ている。菅さんはずっと裏で動いていたので、ある種既定路線だった。いま出てきてもそれほど驚かない」などと話し、田中さんは「1年でやる3つの改革をシンプルで明確に提示したというのは表面的にはさすがだと思うが、問われるのはシンプル明快に提示している3つの改革の中身。夫婦別姓など国民にウケるものを入れているが、本当に必要なものが入っているのか」などとコメントした。