新茶の出荷が最盛期を迎える静岡県。摘み取った茶葉は酸化防止のため蒸すなどしてすぐに加工する。そこで必要になるのが重油。大塚製茶の大塚隆秀専務取締役は、7万リットルの重油を貯蔵しているが、この工場で1週間で使い切ってしまうと話す。2025年秋の重油価格は1リットル100円だったが今は200円と、半年で倍になっている。残り3週間ある新茶シーズンで使う燃料費は2100万円から4200万円へと膨れ上がった。現場への供給の目詰まりに加え原油価格も高止まりしたままで、停戦交渉への不透明感からWTI原油先物価格は一時1バレル102ドル台まで上昇した。火力発電所の燃料となるLNG価格も高騰しており、電力消費が増える夏頃には電気料金が上昇する可能性がある。備蓄放出が進んでもエネルギー価格の高止まりに歯止めの見通しは立たない。
