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「森 工房」 のテレビ露出情報

モンゴルから来た“羊飼い”が岩手山の雄大な自然を生かし、羊という“万能な生き物”の可能性を広げようとしている。羊の飼育頭数が北海道に次いで全国2位の岩手県。モンゴルから来た羊飼いのラオグジャブ・ムンフバットさんは留学生として来日し20年、およそ150頭の羊を飼育している。モンゴルの人々にとって“羊”は生活に欠かせないものとされてきた。夏の暑さ対策や健康のために欠かせない毛刈りを行うムンフバットさんは“羊はモンゴルでは息以外すべて使える動物”だと話す。モンゴルでは羊の肉や内臓は余すことなく使われる。日本で流通している羊のうち国産は1%未満。ムンフバットさんが取り扱っているのはその中でも希少な羊の肉。生後1年から2年未満のホゲットにこだわっている。盛岡市のフレンチレストランではこの肉で季節限定のメニューが提供されている。ムンフバットさんは6年前に8頭の羊を譲り受け繁殖を始めた。羊の放牧は後継者不足などで農地が荒れる問題の解決策としても注目されている。使われなくなった牧場を再利用しているムンフバットさんはそれを肌で感じていた。遊牧民の移動式住居、ゲルの骨組みを覆う材料に羊の毛が使われている。たくさんの骨組みで支えられたゲルの内部では羊毛を固めたフェルトは冬には二重三重に重ねられ厳しい寒さから遊牧民たちを守ってくれる。ムンフバットさんの羊は100年続く岩手伝統の毛織物にも生かされている。暖かく軽い岩手のホームスパンは海外の高級ブランドなどでも重宝されている。しかし、使用される羊毛のほとんどは輸入品。こうした中、森さんは2年前からムンフバットの羊毛を使い始めた。ムンフバットさんの羊毛を織り上げたブランケットはふるさと納税の返礼品にも使われている。岩手で羊を飼い続ける意味を「モンゴルの文化を日本の人達に伝えられたらいいと思うし地域やコミュニティにいい影響を与えられたら一番嬉しい」と話していた。

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