日銀の金融政策決定会合で2016年から続くマイナス金利政策の解除やイールドカーブコントロールの撤廃などが議論される。春闘の初回の結果、賃上げ率は平均5%を超え、33年ぶりの高水準となった。日銀が目指す賃上げを伴う2%の安定的な物価目標への環境が整ったとみられる。マイナス金利の解除が決まれば17年ぶりの利上げとなる。マイナス金利が解除されると住宅ローンの変動型金利は多少の上昇はあり得るが今のところ銀行各社は大きな変更はないとみられている。預金の金利についても利上げの幅は0.1%程度にとどまるとの見方が有力。為替は過度な円安が抑えられ物価高に歯止めかかる可能性があるが、植田総裁がマイナス金利解除でも金融緩和を続ける姿勢強調の場合、一時的には上下も水準は大きく変わらないという見方もある。