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「椎葉村」 のテレビ露出情報

解説委員・高橋俊雄が解説。芥川賞と直木賞の選考会がきのう開かれ、それぞれ受賞作が決まった。日本三大秘境のひとつとされる宮崎県椎葉村による、作家を育てる取り組みを取材。静かな環境で執筆に専念し出版を目指す4人は、椎葉村の地域おこし協力隊の隊員。椎葉村は総務省が進めている過疎地への移住支援策を利用し、小説を書くことを仕事とするという隊員を募集した。活性化が期待できることと、「作家を輩出した村」という新たな看板を掲げることができるのがねらい。
村が手を組んだのが直木賞作家の今村翔吾さん。今村さんが立ち上げた「ホンミライ」という一般社団法人が作家の育成にあたる。現役の編集者がコーチ役を務め、月に1、2回、直接あるいはオンラインで作品の構成や表現などをアドバイスして作品を作り上げていく。小説の腕を磨くために村にやってきた4人は、おおむね半年に1作品のペースで執筆を続けていくという。作家デビューの方法について、今村さんは「新人賞がいい場合もあるし、出版社を紹介する場合もあるかもしれない。1つに絞らず、それぞれの特性に合わせて相談をしていく」と説明している。村にやってきた4人(田中葵葉さん、千葉雲雀さん、楪一志さん、四葉ソウさん)の取り組みに参加する思いを紹介。4人が目指すのはエンターテインメント小説を書く大衆作家で、いつの日か今村さんのように直樹賞作家になる日が来るかもしれない。今村さんは会見で「多くの方に愛される作家になってほしい」と4人にエールを送った上で、「デビュー後も戦っていける、残っていけるということを教えていきたい、彼らにはずっと書いていって欲しいなと思っている」「椎葉村もプラス、夢を追う人たちにとってもプラスというような環境ができていったらいいなと思う」と話した。
地域おこし協力隊の中ではでは、相当ユニークなケースだが、文化に関する活動は他にも行われてきている。総務省が去年7月にまとめた事例集を見ると、ミュージカルスクールの運営(徳島県鳴門市)やマンガ教室の企画(熊本県合志市)などにあたってきた人が紹介されている。また、美術などの分野では、制作者がその土地に滞在しながら作品を作り上げる「アーティストインレジデンス」が各地で行われている。地域ぐるみで若い音楽家の誘致を図っているというケースを紹介。人口減少に直面した地域などで人材派遣を行う共同組合を作る「特定地域づくり事業」という仕組みがあり、島根県浜田市が活用している。4つの団体が出資して、2020年に「Biz.Coop.はまだ」という共同組合を作った。翌年から音楽大学の卒業生などを採用している。採用された音楽家は派遣職員として組合員が運営する保育園や放課後児童クラブなどで1日6時間ほど働く。組合の1つに「石見音楽文化振興会」という団体があり、練習場所や演奏会など発表の場を提供している。スクールコンサートや中学高校の部活動の指導といった活動もあるという。浜田市によると、採用した職員はこの4年間で30人、現在このうち5人が働いている。県外の出身者が多いが、これまで在籍した15人のうち11人が地域に残って働いている。文化や芸術に関する仕事はどうしても都市部に集中していると思われがちで、実際そうした側面はあるが、人口の少ない地域にとっても文化で身を立てたいという若い人たちを呼び込む手立ては工夫次第でいろいろある。取り組みを支援する、直木賞作家・今村翔吾さんが話していたように、「地域にとってもプラス、夢を追う人たちにとってもプラス」といったケースが各地で増えていってほしい。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年8月29日放送 23:50 - 5:00 NHK総合
ニュース(ニュース)
台風10号は九州を北上中。各地で雨や冠水などの被害。西・東日本の広範囲で雨が続く予想。台風の動きが遅いこともあり、九州の一部地域に土砂災害警戒情報など発令中。今後も雨に伴う災害などに注意が必要。各地で記録的な雨風になる見込み。
台風10号により各地で被害。宮崎県椎葉村では大雨による路肩の決壊などで村までの道路が通行止めに。徳島・上板町では住宅の屋根が崩れ、[…続きを読む]

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