気象病とは天気や気圧の変化で起こる体調不良の総称。元々自律神経の乱れがある人は発症しやすい傾向にあるという。これまで20~50代の患者が多かったというクリニックではコロナ禍以降は10代の患者が増えてきたという。久手堅医師は若手層の患者増加について、学校・家庭でタブレットやスマホの使用が多くなり、自律神経が乱れやすくなるのではと指摘。さらに、姿勢が悪くなり自律神経が乱れ、気圧の影響を受けやすくなるという。気象病の診断は生活状況についての項目がある。気象病の可能性がある場合は、漢方などの処方による治療、自宅でできるセルフケアを伝えている。耳のマッサージ、タオルでストレッチなど日頃から行うことで気象病の予防になる。症状を言い出せずに我慢してしまうケースもある。気象病という言葉・症状の認知で頭痛を気象病と自己判断してしまう人もいる。気象病と自己判断した患者から脳梗塞などが発見されたケースもあるという。