東京・品川駅にある「エキュート品川」。お弁当やスイーツなどのお店が並ぶこの店を20年前に手がけたデザイナーがいる。それが松本照久さん、駅の中に商業施設を入れるというプロジェクトを手がけ、人の足を止めることを目的とした内装デザインを手がけた。またトイレに関しては「3K」のイメージを覆すためにアロマやジェットタオルなどを導入。他にもエキュート大宮などの内装デザインを担当した松本さん。リックデザインを立ち上げた松本さんは現在東京・大阪を拠点に11人の社員を抱えている。現在60件の案件を抱えるリックデザイン。これまで4000以上の案件を受注した。「HIBIYA FOOD HALL」「横浜岡田屋」の内装デザインも松本さんが担当。お客様との信頼関係を作るため、お客様の売り上げなどを聞いて改善案を提案するなどしている。松本さんの名前は世界にも知られるようになり、多くの人が松本さんを慕う。一見すると会社の先行きは安泰に見える。しかし内装デザインの仕事に関わる人はおおよそ6年ほどで独立し、自分の仕事を始めるという。現在後継者となる社員がおらず、クライアントからは今後も長いお付き合いを依頼されている。また建築という仕事から完成までのスパンは年単位になり、松本さん自身も自分の体力がどこまで続くのか、不安を抱えるようになった。そこで松本さんは会社のM&Aを決断する。
住所: 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-5