子どもだけでなく幅広い世代にとっての居場所として欠かせない存在となっている子ども食堂。この子ども食堂をみずからの手で開催するために奮闘した小さな挑戦者たちに密着した。先週、横浜市内で開かれた子ども食堂。開催したのは実は地元の小学生たち。地域の子どもやお年寄りなどに食事を提供した。今回、子ども食堂を開いたのは横浜市にある小学校の5年3組の児童たち。このクラスの総合授業のテーマは地域とのつながりだった。そんな中、実際に通った経験のある子もいたことからみずからの手で子ども食堂に取り組んでみたいという声が上がった。この日は、協力してくれる子ども食堂のスタッフを講師に招き、話を聞いた。準備を進める中でいちばん不安に感じていたのが食材集めだった。まず、おかずに使う野菜をどうするか。子どもたちはSNSを使って野菜を提供してくれる協力者を調査。直接、電話をして交渉した結果、野菜を無償で提供してもらえることになった。徒歩で1時間弱かけてたどりついた畑でさまざまな野菜を収穫。実際に農作業を経験したことで食についての新たな学びもあった。主食となる米は校内放送で呼びかけ、全校生徒の力を借りて乗り越えることに。その結果、集まった米は必要な量の5倍以上にあたるおよそ240合。1か月以上、募集期間を設けていたが児童や保護者に共感が広がり僅か3日で集まった。そして迎えた当日。自分たちの手で開催する子ども食堂の名はハピネス食堂に決定。この日、調理する肉はまだ食べられるものの廃棄する予定だった鶏肉。収穫した野菜はサラダとスープに、集まったお米もおいしく炊けた。そして午後2時。いよいよオープン。子どもたちの活動に共感した幅広い年代の人たちが次々に訪れ、積極的に交流した。
住所: 神奈川県横浜市戸塚区川上町63-1
URL: http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/es/kawakamikita/
URL: http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/es/kawakamikita/