全国スーパーで今月14日までの1週間に販売されたコメ5kgあたりの平均価格は4275円で値上がりは3周連続で5月中旬の最高値に迫る勢いとなった。宮城大学大泉氏は原因として「農協と業者間での集荷競争が再び激しくなっていること」と指摘、コメの概算金の引き上げをきっかけにJAと業者による集荷競争が加熱している。概算金はコメ集荷の際にJAが農家に支払う前払金で流通価格の基準となるがコメ不足などの懸念から今年は全国的に上昇、現在1.7倍ぐらいとなり業者側がJAより高い価格を設定しJAがさらに高くするケースもあり結果として小売価格も上昇している。JA全農みやぎは今年新米60kgあたりの概算金を引き上た上で今月12日にはそれぞれ品種について追加3000円を引き上げることを決定した。JA全農みやぎは「業者との集荷競争が激しい中取引先から要望されている数量を確実に供給するため」としている。今後のコメ価格について大泉氏は「概算金や集荷価格が上がっていることから考えると新米の値段もこれからどんどん上がっていくといういうふうに思う」などと話した。