JR東日本は再来年3月からの運賃の値上げを国に申請した。JR東日本設立以来、消費税の導入や増税の際を除くと全面的な運賃の値上げは初となる。初乗り運賃は切符の場合10円値上げし、山手線は今の150円から160円に。東京駅を起点にすると新宿までは50円、横浜までは40円、千葉までは60円それぞれ値上げになる。定期運賃も値上げされ通勤定期は平均12.0%、通学定期は平均4.9%となっている。通学定期は郊外の区間などでは家計への負担を考慮して、値上げは行わないとしている。鉄道運賃の値上げの動きは各社で相次いでおり、背景にはコロナ禍前の水準まで利用客の回復が見込めないことや、物価や人件費の上昇が収益を圧迫していることがある。国がことし4月に鉄道の運賃を定める基準を見直したことで値上げの申請のハードルが下がった形となり、すでにJR北海道やJR九州は来年4月に値上げすることが決まっている。国は運輸審議会で認可に向けた審査を行うことにしている。
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