ドラマ 宙わたる教室のモデルになったのは大阪・春日丘高校定時制科学部で、顧問を務めている久好圭治さんは「ドラマは我々科学部の挑戦に忠実で、定時制高校の雰囲気も良く再現している」など話した。科学部は数々の学会や発表会に出席し、2011年には生徒たちによる重力に関する実験装置のアイデアが小惑星探査機はやぶさ2の宇宙プロジェクト基礎実験に採用されるなど活躍している。ドラマにはディスレクシアという読み書きに関する障害を持つ少年や起立性調整障害で朝起きることができない少女や小さい頃に学校に通えなかった女性など様々な事情を抱える生徒たちが描かれていて、久好さんは「定時制高校に通う人はそれぞれ異なる苦しみを抱えていて、我々教える側も常に生徒から学びを得ている」など話した。ドラマで描かれていた火星のクレーターを再現するための重力可変装置は実際に科学部で製作したものが参考にされていて、久好さんが生徒たちにかけ続けてきた言葉「失敗なんてありえない。まだ誰もやったことがないから」もドラマ内で実際にセリフとして登場している。久好さんは「世間の定時制高校のイメージはまだまだ厳しいものがあるが、このドラマを通じてイメージが変わっていってほしい」など話した。