各国でウクライナへの支援に温度差が出ている中、EUは基本姿勢として支援の継続を掲げ、来年以降の支援に関しても具体的な議論が開始されている。しかし各国の国内状況を鑑みて支援継続に危うさを感じさせる動きも見える。選挙ではウクライナ支援より自国の利益を重視することを訴えるなどの動きも見られる。今回の首脳会談ではウクライナ支援に向けた結束を維持できるかが大きな焦点となっている。アルメニアとアゼルバイジャンの首脳会談が実現しなかったことに関して、失望感があることは否めない。今回出席したアルメニアのパシニャン首相との会談は行われたものの、アゼルバイジャンとの話し合いは行われず、アルメニアとロシアとの関係を遠ざけたいという考えもあるが、アゼルバイジャンとの対立も避けたいところではある。今後EUでは両国との関与の仕方を模索していくと見られる。