ロシアのプーチン大統領は16日、政権幹部を集めて会議を開き、アメリカのトランプ大統領との首脳会談について「適切なタイミングで非常に有益だった」と述べた。さらに、「われわれの立場を改めて冷製かつ詳細に説明する機会を得た。戦闘の即時停止が必要だとするアメリカの立場を村長し、われわれもそれを望んでいる」と述べ、その上で停戦をめぐってロシアの立場に沿った形での解決につながるという認識を示した。こうした中、ニューヨーク・タイムズは16日、トランプ大統領がヨーロッパの指導者たちに「ウクライナが占領されていない地域を含む東部2州をロシアに明け渡せばすみやかな和平合意が可能だという認識を示した」と伝えた。見返りとして、ロシアは残りの地域で停戦に応じ、ウクライナやヨーロッパの国々を再び攻撃しないことを書面で約束するとトランプ大統領が説明したとしている。ただ、ウクライナのゼレンスキー大統領はこれまで一貫して領土の割譲を拒否し、ほとんどのヨーロッパ諸国もその立場を支持している。また、ウォール・ストリート・ジャーナルは米ロ首脳会談のあと、トランプ大統領がヨーロッパの首脳らに対して停戦が実現した場合にアメリカがウクライナに安全の保障を提供する可能性について言及したと報じた。トランプ大統領はヨーロッパ各国が停戦後のウクライナに派遣を検討している部隊にアメリカが軍事支援を提供することを示唆したとしている。一方、アメリカの部隊の駐留には踏み込まなかったということ。欧州6カ国っとEU首脳は共同声明を発表し、「アメリカが安全の保障を提供する用意があるとするトランプ大統領の声明を歓迎する」としているが、安全の保障の具体的な内容には触れていない。18日にはゼレンスキー大統領がワシントンでトランプ大統領と会談する予定。