アメリカがロシア産の原油などを対象とした制裁を再び解除したことに対し、ウクライナ・ゼレンスキー大統領はロシアが原油で得た資金はウクライナへの新たな攻撃に使われるとして、強い懸念を示した。米財務省はいらん情勢に伴う原油高への対策として、先月から今月にかけてロシア産の原油や石油製品を対象とした制裁を一時的に解除し、その後、制裁を再開していたが、17日に海上輸送中のものに限り、各国に取り引きを認めるとして制裁を再び解除した。ゼレンスキー大統領は海上にはロシアの影の船団のタンカーが110隻以上あり、1200万トン以上の石油が積まれている。100億ドルに上るその資金はそのままウクライナへの新たな攻撃へと転換されると主張。ロシア産の原油の輸出を阻むことが重要だと訴えた。アメリカによる制裁の解除をめぐってはEUが時期尚早だとしているほか、フランス財務相がイラン情勢によってロシアが利益を得ることがあってはならないと発言するなど、ヨーロッパ側からも反対の声があがっている。
