歌川国芳は江戸時代末期に活躍した浮世絵師で「斬新な発想で幅広い作品」を数多く残したことで知られている。山口県立美術館にはおよそ200点が展示され、「相馬の古内裏」という作品は当時流行していた「読本」といわれる物語を題材にしたもので、巨大な骸骨の妖怪が妖術で呼び出される様子を3枚の絵を組み合わせた大きな1枚の画面でダイナミックに描いている。「其のまゝ地口猫飼好五十三疋」は猫好きの歌川国芳が東海道の53の宿場の名前を猫を絡めたダジャレで描いたユーモアな作品で、滋賀県の宿場町の草津は草津と言葉の響きが似ているこたつの上に猫の姿を描いている。山口県立美術館・渕田恵子学芸員は「浮世絵は当時の人が楽しんでいたエンターテインメントなので純粋に絵を見て自身の視点で楽しんでもらいたい」と話した。作品展は山口県山口市の山口県立美術館で11月24日まで開かれている。
