元大関の小錦八十吉さん。妻の千絵さんが夫に自分の腎臓を提供したことが話題になって一月ほど経っていた。ハワイ出身の小錦さんは昭和から平成にかけて土俵を沸かせた。最近は国内外で相撲ショーを開催している。移植手術に向かうまでの日々を撮影した映像を見せてくれた。手術2週間前、小錦さんの腎機能は健康な人の1割程度まで落ちていたという。10人兄弟の8番目に生まれた小錦さん。家族の3人が腎臓病で亡くなっていた。一方の千絵さんも父親を腎臓がんで亡くしていた。
2人が結ばれたのは2004年。引退後、行きつけの鍼灸院で出会ったのが千絵さんだった。この頃から小錦さんはテレビ番組「にほんごであそぼ」の人気者。2009年に取材した時に千絵さんは馴れ初めを話してくれた。減量のため胃の縮小手術を受けた小錦さんは1年で130kg落としたものの、皮膚がたるんで歩くのも苦痛だった。皮膚の切除手術で切り取った皮膚は合わせて21kg。腎機能の低下は8年ほど前から。けがが多かった現役時代、痛み止めに頼りすぎた影響と思われた。移植か透析の選択を迫られた。
小錦さんは悩み、千絵さんの母・美栄子さんは猛反対した。母には内緒の決断だったが千絵さんが入院する日、美栄子さんが2度目の脳梗塞で病院へ。心臓の手術と偽った千絵さんだが、小錦さんは心臓にも問題を抱えていた。血液が固まりやすく、血栓が脳梗塞を招く危険を避け血をサラサラにする薬が欠かせない。手術は千絵さんが3時間、小錦さんが7時間かかるだろうと言われていた。
2人が結ばれたのは2004年。引退後、行きつけの鍼灸院で出会ったのが千絵さんだった。この頃から小錦さんはテレビ番組「にほんごであそぼ」の人気者。2009年に取材した時に千絵さんは馴れ初めを話してくれた。減量のため胃の縮小手術を受けた小錦さんは1年で130kg落としたものの、皮膚がたるんで歩くのも苦痛だった。皮膚の切除手術で切り取った皮膚は合わせて21kg。腎機能の低下は8年ほど前から。けがが多かった現役時代、痛み止めに頼りすぎた影響と思われた。移植か透析の選択を迫られた。
小錦さんは悩み、千絵さんの母・美栄子さんは猛反対した。母には内緒の決断だったが千絵さんが入院する日、美栄子さんが2度目の脳梗塞で病院へ。心臓の手術と偽った千絵さんだが、小錦さんは心臓にも問題を抱えていた。血液が固まりやすく、血栓が脳梗塞を招く危険を避け血をサラサラにする薬が欠かせない。手術は千絵さんが3時間、小錦さんが7時間かかるだろうと言われていた。