滋賀・多賀町の小島さんは4年前長女を出産した。予定日よりも2か月早い出産で、うまれたときの体重は1412グラムだった。小島さん自身も肺の具合が悪く集中治療室に入院し、母乳を与える事ができたのは1週間後だった。早産などで体重1500グラム未満でうまれた赤ちゃんは、極低出生体重児と呼ばれている。極低出生体重児は、感染症や病気にかかりやすく、母乳は粉ミルクよりもリスクを減らす効果があるとされている。生まれてすぐに母乳をあげられないケースもあるという。こうした小さくうまれた赤ちゃんを守るための仕組みが母乳バンク。母乳がでる母親が特定の施設で検査を受けた上で、ドナー登録する。寄付された母乳は検査・殺菌され母乳バンクで冷凍で保管される。そして病院を通じて赤ちゃんに無償で提供される。今年9月児島さんは第二子を出産した。再び母乳がでるようになり母乳バンク登録を決めたという。