11月5日に行われる米国大統領選の投票日までちょうど1か月となる5日。共和党・トランプ氏が演説の場所に選んだのは、暗殺未遂事件が起きたペンシルベニア州。厳重な警備が敷かれた。トランプ氏を囲むように防弾ガラスが設置されコンテナで目隠しされている。屋根の上では警備のスナイパーが目を光らせ、ドローンが不審者がいないかを確認している。7月、銃撃を受け血を流しながらもガッツポーズを見せたトランプ氏。会場には、その時と同じポーズの像が飾られた。民主党のハリス氏が訪れたのも激戦州だった。ハリケーンで深刻な被害が出たノースカロライナ州。ハリス氏は、被災地を訪れることで危機管理への姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。今回、激戦州といわれるのはトランプ氏、ハリス氏が訪れたペンシルベニアやノースカロライナなど7つの州。大統領選では各州で勝ったほうが州ごとに割り当てられた選挙人を総取りし、最終的に選挙人の投票が多いほうが大統領になる。過去の大統領選では1か月前の10月など終盤に突発的な出来事が起き勝敗に影響を及ぼしてきた。