今月、政府はクールジャパン戦略を5年ぶりに改定した。今年4月、全米の書籍売り上げランキングで英語版の「呪術廻戦」が1位(USA TODAY 書籍売り上げランキング)になるなど、日本のマンガは大人気。日本のマンガを海外展開するうえで高いハードルとなっている言語の壁。実際、日本のマンガで翻訳され、海外で出版されているのは全体のわずか2割というデータも(マントラ調べ)。スタートアップのマントラはマンガの翻訳に特化したAI「マントラエンジン」を開発している。マントラのシステムでは吹き出しの中の日本語を自動的に削除し、英訳をはめ込む。AIは登場人物の性別なども認識。また吹き出しの読む順番も把握し翻訳している。独特な表現や世界観は海外にいる翻訳家がチェックし、修正を加えていくという。英語に加え、韓国語やスペイン語など合わせて18の言語に対応。大手出版社などから依頼を受け、月におよそ10万ページのマンガを翻訳していて今後、拡大を目指す。