日本と南太平洋の島しょ国などによる太平洋島サミットがきょうから東京で開かれ、政府は気候変動や海洋の安全など共通の課題での協力を確認し関係強化を図りたい考え。太平洋島サミットは3年に一度南太平洋の島しょ国などの首脳を日本に招いて開く国際会議。今年は18の国と地域の首脳らが集まりきょうから3日間の日程で開催される。きょうとあすは岸田首相と各国首脳らとの個別の会談や歓迎レセプションなどが行われ、あさっての首脳会合では岸田首相が共同議長を務め、気候変動や自然災害、海洋の安全などの共通の話題について意見を交わす。この中で岸田首相は津波避難など災害対策に役立ててもらうため、気象庁が観測した観測データを衛星を通じてリアルタイムに提供することなどを表明するほか、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の放出計画について改めて安全性への理解を求めることにしている。そして議論の成果は首脳宣言と共同行動計画にまとめられる見通し。南太平洋島しょ国をめぐっては中国がインフラ整備を通じて関与を強めていて、日本政府としては今回のサミットを通じてからなる関係強化を図りたい考え。