太平洋側を中心に乾燥した状態が続いているので、火災のニュースも多くなっている。消防庁による去年1年間の建物火災の発生件数は、やはり冬の期間に増え、1月と12月は2000件を超えている。そして夏場の湿気が高い時期は若干下がる。市民防災研究所・坂口隆夫理事によると「家を空けることが多い年末年始は収れん火災に注意が必要」と指摘。収れん火災とは、反射や屈折などにより、太陽光が一点に集中し、可燃物を発火させる火災で、数分で大きな火災も結びついてしまう可能性がある。冬の太陽は夏より高度が低いので、部屋の奥まで光が差し込む。太陽光が窓際に置いた凹面鏡に反射したり、太陽光がステンレスボウルの中で反射すると、収れん火災のリスクはより高まる。収れん火災は身近なものから出火する。例えば水が入ったペットボトルや、水が入った花瓶、メガネ、透明な吸盤など、車の中でも収れん火災はリスクがある。対策として坂口は「太陽光が差し込む範囲に原因となる物をお置かない。カーテンはしっかり閉める。条件が揃えば数分で出火に至る」と指摘。トラッキング現象にも注意。夏のイメージが多いが、コンセントとプラグの間にたまったホコリに湿気が加わることで、放電・発火するもの。冬は乾燥しているが、加湿器などをつける家庭が増えたので、冬もこのトラッキング現象が見られるようになってきた。結露などで湿気を含み発火することも考えられる。対策として緩んでいるプラグはしっかり差す、乾いた布で定期的に拭く。坂口は「家を空ける時間が長ければ、火災の発見が遅くなり、燃え広がる可能性も。帰省する前にしっかり対策を」と指摘。歴史時代小説家・今村翔吾のスタジオコメント。気象予報士・小野裕子による解説。今日、気象庁から最新の1か月予報が発表された。それによると、1月20日にかけて気温は北海道、九州、沖縄まで寒くなりそうだ。降水量は日本海側で多く、大雪のリスクがあるが、太平洋側では相変わらず雨が少ない状況が続いていきそうだ。クリスマス、無印良品について言及。