新年度予算案について、政府・与党は、参議院で高額療養費制度の見直しに伴って再修正した上で、1週間後に迫る年度末までに確実に成立させるため、審議日程をめぐる野党側との調整を急ぐことにしている。自民党・小野寺政務調査会長は「政治資金の問題や商品券の問題などで審議に影響を与えないでほしい」、立憲民主党・野田代表は、予算案への対応について「若干上乗せした審議が必要」とコメント。石破総理大臣による商品券の配付問題は追及を続ける方。自民党・石井参議院国会対策委員長が、立憲民主党の斎藤参議院国会対策委員長と会談するなど、審議日程をめぐる野党側との調整を急ぐことにしている。一方、与野党が今月末までに結論を出すことを申し合わせている企業・団体献金の扱いをめぐり、公明党と国民民主党は規制を強化するため、同一の政党などに対する献金の上限を年間2000万円とするなどの法案の概要を確認する見通し。与野党の間では政治への信頼を取り戻すため合意形成を模索すべきだという意見も出ていて、調整が行われる見通し。