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「水産研究・教育機構」 のテレビ露出情報

スルメイカは日本で最も取れるイカということで長く日本人に親しまれてきたが、今、不漁が続いている。2000年ごろまではおおむね30万トン前後で推移していたが、2001年以降、減少傾向が続き、2016年からは急激に減少。去年の漁獲量は速報値でおよそ2万トンにまで落ち込んだ。専門家は理由として2015年から2年連続で東シナ海の海水温が極端に低くなったことや東シナ海から日本海に流れ込む暖流の流れが変わり、日本の漁船が漁をしていた場所から生育域が離れたとみられることを挙げた。イカの街として知られる北海道函館市ではイカにちなんだ歌に合わせ、踊りながらパレードするいか踊りは函館の夏の風物詩。多くの観光客が訪れる函館朝市でも不漁の影響が出ている。この不漁を受けて国も動き出している。水産庁はきょう、全国のイカの漁業者や自治体の職員と共に資源管理の方針を話し合う会議を開催。水産庁の担当者が小型のスルメイカの漁獲を1トン控えた場合、半年後には3倍以上の重さに成長するという試算を報告。スルメイカの移動ルートは年によって変わるため、小型だけを水揚げしないことは難しいと述べ、対策の難しさをにじませていた。漁業者の代表からは漁獲がほぼない状況に危機感を抱いているとして資源回復に向けて有効な取り組みを求める意見が出ていた。水産庁は年内をメドにスルメイカの資源回復の目標や今後の資源管理の方針を取りまとめることにしている。去年1年間の漁業養殖業の漁獲量はサバやカツオの不漁で過去最低を更新する見通し。

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