米国のラスベガスで開かれている世界最大規模のテクノロジー見本市「CES」の会場で、日本企業が相次いで発表した。トヨタ自動車の発表は、静岡県で建設を進めてきた実証都市「Woven City」について。ことし秋以降、住民が入居して、モビリティーの実証実験を始めることを明らかにした。まずは会社の関係者など100人程度が入居を始め、将来的には2000人程度が住む計画で、トヨタはこの都市を“巨大なテストコース”と位置づけている。実際に住んでもらいながら、人の移動や物流などの実証実験を始めるということで、ロボットなど最先端技術の可能性も探るという。ソニーは、ホンダと共同出資する会社で開発している次世代EV(電気自動車)の「AFEELA」を発表。ソフトウエアに強い会社だけに、車内に特徴がある。前の座席のフロントには横長のスクリーンがあり、映画などを楽しめる。またガソリン車の音など、走行音を気分に合わせて自分で選ぶことができる。価格は日本円にしておよそ1400万円から。日本でも来年内に納車を始めるという。イベントは、現地で10日まで開かれている。