先月20日、相模原市の津久井やまゆり園でイベントが行われ、園で収穫した農産物を使用したスイーツが振る舞われた。イベントを主催した大学生の谷口賢史さんは園がある地域で生まれ育ち、幼い頃は園との交流が当たり前だったそう。しかし2016年の事件によって環境が一変。谷口さんは事件以降失った結びつきを取り戻したいと、園などにプランを提案したそう。つながりの再生の象徴にしようと考えたのが津久井在来大豆で、去年園内で試験的に地元民や利用者と栽培を実践。大豆を中心とした農作物を園で継続的に栽培することを目指した。さらに津久井やまゆり園が地域の拠点となるようにしたいと考えているそうだが、そのためには地元民との連携が欠かせない。開催したイベントには取り組みに共感した店舗や団体・地域住民などが集まり、園への思いや協力して取り組みたいことなどを披露した。この春に大学を卒業して津久井やまゆり園で働き始めた谷口さんは皆で同じ時間を過ごせる場所を作っていきたいなどと話した。